小さな本屋めぐり② (Tender BOOKS & ICA bookshop)

 Ti Pi Tinのカーチャさんに、「他に面白い本屋さん、どこかある?」

と聞いたら、真っ先に挙げてくれたのが、ロンドンの中心部の

セシルコートにある「Tender BOOKS(テンダーブックス)」でした。

 

セシルコートはレスタースクエアそばの本屋街で、

希少本を扱う古書専門店や地図専門店などが軒を並べる有名なストリート。

ドアを押すにも勇気がいりそうな店構えが多いところとしても有名です。

 

訪れた時も、通りの建物が全体的に改装中で、余計、敷居が高そうでした。

 

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お目当ての「Tender BOOKS」はすぐに見つかりました。

ウィンドウには、「STUDIO 54  DISCO Tribe」の文字。

その下には、踊り狂う人々(Tribe)の写真が置かれていて、

思わずぐーっと吸い寄せられていました。

 

70年代のNYを牽引した有名なディスコ「スタジオ54」。

そこに集う人たちを写真家William Couponが

モノクロでスナップした写真展を開催中でした!

 

「Tender BOOKS」は、写真集を始めアート関係の本や、

自費出版の書籍、詩集、写真集などを多く扱う書店です。

その活動はワールドワイドで、今回の写真展も

カナダ・トロントの「Rare Photo Gallery」と共催で行なっていると

代表のTamsin Clarkさんが教えてくれました。

 

もちろん写真の販売もしています。

そう言う意味では、ギャラリー的な要素も。

「スタジオ54」の常連客だったアンディ・ウォーホール

トルーマン・カポティ、グレース・ジョーンズなど

アイコン的な人たちの写真も置いてあったそうですが、

すでに売れてしまったそうです。

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写真展以外で面白かったのは、

店内に、日本語の本や日本関係の書籍が並んでいたこと。

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増井和子著「KENZO TAKADA」は分厚い洋書です。

高田賢三が描いたデザイン画の数々、

コレクション風景のスナップあれこれ、

ロングインタビューなど、デザイナー高田賢三のすべてを網羅した

と言うくらいのボリューム&熱量がこもった力作でした。

 

抹茶ブームのせいか、英語版茶道雑誌もありました。

Tamsinさんに聞くと、日本人作家では荒木経惟森山大道が有名で、

写真集がよく売れているようです。

 

帰りに、バッキンガム宮殿に通じるThe Mall通りにある、

やはり日本人写真家の作品を多く揃えていると教えてもらった

ICAギャラリー(現代美術館)のBook shopに寄ってみました。

美術館併設の本屋だけあって、アート関係の品揃えも豊富です。

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ICAにはミニシアターが併設されており、この日は

ちょうど日本でも公開中の「幸せなラザロ」を上映していました。

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Tender BOOKS

6 Cecil Court London

WC2N 4HE

www.tenderbooks.co.uk

 

ICA  book shop

The Mall、St.James's  London

SW1Y 5AH

www.ica.org.uk